石垣島ダイビングBLOGBLOG & NEWS

【2021年5月26日】の記事

石垣島の自然 マングローブ編

未分類 2021/05/26

はいさい!店主です!

たまにはダイビングから少し離れて、南の島のことについても書いてみようと思います!

皆さん”マングローブ”ご存知ですか?

きっと聞いたことあるかと思います!

アフターダイブでもダイビングをされない方もきっと一度は憧れるマングローブカヤック(SUP)

石垣島では宮良川や吹通川、名蔵アンパルあたりが有名なスポットですね!

めちゃめちゃ楽しいのでぜひ行ってみてください!

今回のブログはそのマングローブについてです!

”マングローブ”って結構有名なフレーズだと思うんですけど、実は特定の植物を指す言葉ではなく、

熱帯や亜熱帯地方の河口付近、潮の満ち引きで地面が出たり浸かったりする潮間帯に生息する植物の総称なんです。

山の高所に生息する植物をまとめて高山植物とか呼んだりしますよね。それに近い感じです。

マングローブの中でも、皆さんが特にイメージしやすい植物といえば”ヒルギ”(漂木)ですね。

漂木と書くのは種子が水面を漂うことに由来しています。

潮が引いて種子が地面に着くと川底からにょきにょき伸びてきます。

たまに水中を見てみると、若いタケノコみたいに水面目指して成長するヒルギがみれます!

ヒルギは他にもおもしろい構造があります。

河口付近の潮間帯に生えるヒルギはどうしても水分と一緒に塩分も吸収してしまいます。

人間であれば余分な塩分は汗や尿などで排出されますが、さてヒルギはどうなのでしょうか

ヒルギの木を見ているとちらほら黄色く染まった葉っぱをみかけます。

写真左上のオヒルギの花の下あたりの葉っぱが黄色くなってます。

私の撮った写真が微妙ですがもっとはっきり黄色くなります。(笑)

実はこの黄色くなった葉は他の葉を代表して一身に(一葉に?)塩分を集めています。

最大まで塩分がたまると自然に枝から落ちていきます。

ヒルギはこのようにして余分な塩分を排出しています。

 

またヒルギを含むマングローブの根は膝根、支柱根、板根などいずれも地中から出ているものが多く、川底に複雑な地形を生み出します。

潮間帯であることや複雑な地形から大型の捕食者が侵入してこれず多くの稚魚や小さい生物の育ちの場として機能しています。

またマングローブの林から流れ出た養分は海に栄養をもたらし多くの生き物を育てます!

海山川を結ぶ生態系の中で非常に重要な役割を持つことがわかりますね!

今度、名蔵湾のポイントを潜る時には是非マングローブから海への繋がりに思いを馳せてみてくださいね!

 

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